若者の⚫⚫離れ、てかそもそも若者少ないんですけど
ゲームばっかしてるわけでもないんですよ(_・ω・)_バァン
というわけでちょっと語ります。
いつの時代も「若者の⚫⚫離れ」っていうの好きだよね。でも、今の時代は60年代、70年代のように若者が時代を作って牽引していた頃と比べて、
そもそもの人口が違う
から離れるも何も、総数減ったらそりゃ人数とか売上とか、過去に較べて全て減少するのは当たり前でしょ!?と思うんだけど。
だいたい、⚫⚫離れとか言ってる人達も、昔はもっと年上の人達に⚫⚫離れと言われてたんじゃないの?着物離れとか…(*・ω・)
そんな大前提を掲げたうえでも、特に明らかに減ってるなっていうのを挙げてみました。
テレビ離れ
わたしもテレビ見ない
ので、批判を書けば1ヶ月あっても足りないくらい、延々と書けます。ただ、ここでは批判と言うより客観的にテレビ人口が減った理由をいくつか考えてみました。
- ネットの普及からネット配信の普及
- 遊びの多様化
- テレビ番組の衰退
- 芸能界、芸能人の低レベル化
- テレビに出るメリットのなさ
- 視聴者がうるさい
- スポンサーがうるさい、または減った
- 予算が少ない
- 制作側にやる気がない
- 事務所>テレビ局の力関係
まとめたはずなのに多かった
(´^ω^`)ブフォwww
たぶん若者といわれる世代(マスコミ分類としてはS1(19〜34歳))が一番テレビを見なくなったのではないかと思います。
ちょっと前までは、学生の学校での話題がテレビに集中していたから、
話題に置き去りにされないため観る!
って人も一定数いたと思うんですが、ここ数年で素人のYouTuberやVtuber、実況マンやら挙句に動画作成ツールTikTokなども学生の間で人気が上がり、今やそちらの話題の方が多いとさえ言えるようになっています。
音楽もテレビ番組で流すよりYouTubeにアップした方が流行るくらい、
ネットの威力は半端ないです。
ネットは好きな時に好きなことができるから!自分の知りたい情報だけが入手できるわけです。
テレビって情報垂れ流しで、興味ない人には苦痛でしょ?
そんなこんなで若者がネットに流れて以来、視聴率をなんとか取らなければならないテレビ局は、よく見てくれている高齢者層向けの番組をメインに制作するようになり、さらなる若者離れを招いています。
テレビをよく観る中高齢者層
って書いたけど、第1次ベビーブームと呼ばれた頃に生まれた団塊世代あたりがすでに70代に差し掛かりつつあり、第2次ベビーブームと呼ばれた団塊世代の子供たち層も中年域に達しているわけだから、この辺の層が視聴者として重厚になるのは当たり前ですよねぇ。
今って、母数の多さだけで判断すると、
若者文化は圧倒的マイノリティー
になってしまいます。
もうこれ、第2次ベビーブーム世代が30代に入り始めた2000年代初頭あたりからずっとですけどね。
これだけ若者がマイノリティーになってしまうと、何か物を売ったり宣伝したりするのも、一部の明らかな若者向け商品以外、全般的に母数の多い中高年層に発信するようになるのは仕方がない。
そして、母数の多い世代に頼ってきた消費社会ニッポンは、バブル崩壊後どんどん母数の少なくなっていく世代に対して物を売ることが出来ず経済的に行き詰まり、若者たちが貨幣流通のサイクルに入れず、さらなる経済危機を引き起こす事態となっているわけですね。
車離れ
若者の⚫⚫離れ、テレビの次は、経済の不活性化から「車離れ」についてです。
電車も便利になり、特に東京や大阪などの都会では駐車場代が高いということもあり、若者は車に乗らない、または親の車で十分という人が多いです。
ただ、こちらもテレビ同様、
そもそもの母数が少ない
ことが最大の原因で、実際は若者の中でも地方に住んでいると車が必要にはなるため、買う人は少なくありません。
しかし今の若者は母数が少ないので、競走意識というものがどんなシーンでもあまり多くなく、良い車、高級車を買ってやろう、とは思わなさそうです。
結果、便利で手頃な軽がよく売れ、昔こぞって高級車を入手するためにがむしゃらに働いた世代のおじ様達は嘆くのです。
もちろん、今の若者はお金がないというのも理由のひとつではあるのだけど、
今、お金がないわけではない
という認識が、特に上の世代には必要です。
若者も、その大半はちゃんと働いているので、給料がカットされたりボーナス支給が減っても、昔とそんなに給料の額が変わったりはしていません(バブル全盛期除く)。
でも、今の若者は昔の若者のように、
先を考えず、娯楽のためにお金を遣うことが出来ない
のです。
なぜなら、自分達の世代の人口が少なく、その少ない人口で、のしかかる大きな塊ー団塊世代の年金を支えていかなければならないうえに、自分達を支えてくれる世代は自分達よりもっと人口が少なくて、つまり、
年金なんてアテにならない
と考えているからです。
いまお金がないんじゃなくて、将来お金がなくなるから、いま使っちゃいけない。
これが、若者のお金に対する意識なのではないでしょうか。
だから、移動が簡単にできるうちは車なんていらない、使えるならなんでも良い、
そんな感じで高級車が売れなくなります。
だって今の若者はバブル崩壊したあとに子供時代を経験しているわけだから、生まれた時から不景気。節約に慣れているんですよね。
30代あたりだと、バブル崩壊後、色々と変わっていく時代に青春時代を過ごしているから、
豪華なものを手に入れてもいずれ壊れてしまう
という感覚も強いのではないでしょうか。
お金さえ出せば買えるモノはたくさんありますが、車は何年かすれば乗れなくなりますし、家だって地震で倒壊してしまう。
だから、
マイホームを欲しがる人も減った
と言われています。
若者の海外旅行離れ
それでは、お金だけでは買えない経験、という点ではどうなのでしょうか。
たとえばバブル崩壊前、爆発的に増えた海外旅行は、今でも芸能人のハワイお出かけやら韓国コスメ購入やら、人気があるように見えます。
時代もグローバル化一辺倒、島国日本にはアジア各国からたくさんの留学生が押し寄せ、今やコンビニなどのアルバイトはほとんどが外国人留学生という状況になっているわけだから、逆に日本人がたくさん出かけていてもおかしくありませんよね。
でも、やっぱり数は減っているそうです。
そりゃそうだ、母数がry...
あと目先の楽しみにお金を使えないところや、海外旅行の場合はお金以外に、
休みを貰えない
という切なさもあります。
しかし、企業もグローバル化して、英語能力なんてもはや必須、できれば中国語とかドイツ語とかスペイン語とかもオナシャス状態なわけだから、
欧米のように長期休暇を取れるような制度を作る
あるいは、新卒採用マンセーをそろそろ卒業して、
就職後も他のことがしたくなったら勉強したり留学したり好きなことをして、再就職がきちんとできる社会にする
変化が必要だと思うんです。
会社も社会も何も体制を変えないまま、ただ若者に、
働け!休むな!1度大学を卒業したら一生同じところを続けろ!中途採用は不利!履歴書の勤務先が多いと不利!でも英語使って(*・ω・)中国語もよろ(﹡ˆ﹀ˆ﹡)♡
なんて都合の良いことを押し付けても、
両立はできません。
留学生と話していて思うのですが、欧米だけでなく日本と近い東南アジア、中国、韓国の教育も、日本と違って1度社会人になったあとに改めて勉強することを止めないみたいなんですね。
社会的にも留学して戻った時の就職先に困る(この年まで何をしていたんだ的な目線で見られる)ことはないそうです。
30歳までは、働きながら現地で言語を学べるワーホリ制度も、そんな社会水準があればこその制度で、日本ではワーホリから帰ってきた人が仕事にあぶれている姿をよく見かけます。
結局、海外まで行って言語を習得してきたのに、日本では派遣社員をして暮らしている人もたくさんいます。
日本は派遣社員の立場が低いですが、今の社会で働きながら旅行や留学などで海外を行ったり来たりしたい場合、契約期間を守れば自由に動ける(辞めることになるけど)派遣社員や、比較的長めに休みを取れる公務員、外資系企業くらいしか道がないというところが、海外旅行を少なくしている要因のひとつでもあるかもしれませんね。
ドイツ人の知り合いが、
日本の働き方は非生産的だ
と言っていました。
また、経済的観点から見ると、
日本は限りなく共産的で社会主義的な国家だ
とも言い切っていましたが、その理由はわかります。
みんな制服やスーツなど同じような服装をして、同じような働き方をして、同じくらいの量を生産して、同じくらいの時間働かないといけないのが日本の会社です。
自分の仕事が先に片付いたから帰る、という人よりも、ダラダラ仕事をしていて残業する人の方が「頑張ってるね」と言われがちです。
ドイツ人の友人いわく、
ドイツ人はそんなに長時間働かないけど、日本人より生産的だよ。だって効率の良さを追求するし、効率の良い人が褒められるから、みんな競争して仕事が早くなる。仕事が早くなれば空き時間ができるから早く帰ってのんびり余暇を楽しめるし、休暇も長く取ってもその穴埋めはすぐにできるから経済的に損失はない。
そうです。
確かに、ドイツやフランスなどは長期休暇を取るし、土日はしっかり休む人が多いのに経済的にはとても安定していますよね。
昔の日本は、経済成長をさせるため、不眠不休で働いて戦後の大打撃を一気に拭い去り、欧米と肩を並べる大国になりました。
それは、何度も言うように、
若者の総数が多く働ける人数が多かった、
というのもあるのではないでしょうか。
逆に、これからの社会は現役でバリバリ働ける若者がどんどん少なくなっていきます。
その中で、日本は経済的に、根本的な働き方を変えて大国を維持するか、大国幻想を追い求めず、アイデンティティを維持して今の若者世代の総数でできる限りの低空飛行安定な経済を作っていくか、どちらかの道しかないと思います。
少なくとも、これまでの日本の体制のままでは、日本は安定した右下がりを続け、誰も気づかないうちに崩壊してしまうでしょう。
日本という国に幻想を抱かず、まずは人口が少なくなっているという現実を見据えて経済網しかり教育網しかり引いていかなければ、グローバル社会の中で食いつぶされてしまうような気がして仕方がないのです。
だからといって、具体的にどうすれば良いのか、ということになると個人ではなかなか思いつきません(ノд-。)クスン
今はとにかく、自分達より上の世代の人たちには、昔と比べて⚫⚫離れ、などと言う前に若者の現実をきちんと見て欲しいし、自分達より若い世代にはマスコミなどに騙されず、世界的に見た時の日本の現状をきちんと考えて欲しいと思います。
※ちなみにブログ主は1988年生まれの30歳です。
同世代や周囲は結構絶望に包まれてるwww
大学でマクロ経済を主に勉強したあと、英国に留学し、帰国して就職したもののやっぱり海外へ行きたくて25歳でワーホリへ。
オーストラリアで1年過ごして帰国したら、さらに日本の会社と乖離しちゃっていて、派遣社員をしながら資格取得の勉強をし、現在はちまちまと行政書士で主に留学生のビザ申請などをしつつ、時々タロットの本場イタリアで仕入れた情報を元に占い師もしています。
友人が多数欧州にいるので、今も仕事の合間を縫って1年に2〜3回お出かけするのですが、頻繁に行けば行くほど日本という国の良さ、日本人であることのありがたさを感じるとともに、今の日本が世界的な立場としてあまり良くない方向へ進んでいる(別に戦争とかではなくて、主に経済的に、です)感じがとてもして困っているんですよねぇ…( ˙-˙ )
そのあたりはまたおいおい書こうかな、と思っています。
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